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体性痛と内臓痛の違い

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体の表層の損傷による限局的な痛みと体の内部の組織損傷による非限局的な痛み

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痛みとは

体の組織に損傷が起こると神経系が刺激を受け、脳が痛みを感じる。痛みは体性痛と内臓痛に分類される。

女性が男性より体性痛と内臓痛の両方の痛みがでやすい。理由として女性は男性より刺激反応性が高く、骨粗鬆症による骨折や生殖器に関する病気にかかりやすいからである。

遺伝子は痛み感じ方に大きく影響を及ぼしており、疼痛受容体の数が多ければより痛みを感じやすくなる。鬱病やストレス等、精神に異常があれば痛みを感じやすくなる。

痛みは複雑で主観的であるが、原因の病気を治療することにより痛みはなくなる。

 

体性痛

皮膚、筋肉、骨格、関節、結合組織などの疼痛受容体が刺激を受けると体性痛が起こる。刺激には圧力、温度、振動、膨張などがある。

体性痛は体の特定の部位の痛みであり、骨盤の痛み、頭痛、創傷痛も含まれる。

体性痛は表在体性痛と深部体性痛の2つに分類される。表在体性痛は皮膚、粘液、及び粘膜の疼痛受容体が刺激を受けると生じる怪我による痛みである。

深部体性痛は腱、関節、骨、筋肉などの体の深部の疼痛受容体が刺激を受けると生じる痛みである。

体性痛は限局的な痛みであるが、傷害の範囲が広がれば、痛みの範囲も広がる。

体性痛の原因として関節又は骨の損傷、皮膚の損傷、転倒や衝突による結合組織の損傷、筋肉の過度の使用、骨折、骨粗鬆症のような結合組織を損傷する疾患、骨や皮膚を損傷するガン、関節炎などがある。

 

内臓痛

内臓痛は腹部、胸部、又は腸が損傷して疼痛受容体が刺激を受けると生じ、漠然とした圧迫又はうずく痛みであり、痛みがでている部位が特定できない。

内臓痛の原因として胆嚢、腸、膀胱、腎臓などの内臓の損傷、体幹筋肉又は腹壁の損傷、体幹筋肉の痙攣、胃酸過多、便秘などの消化障害、消化及び腎臓系の感染、膵臓や肝臓などの障害、内臓のガン、子宮内膜症、月経痛、前立腺損傷などがある。

 

まとめ

  • 体性痛は体の表層に傷害を負った時に感じる痛みである。例えば、切り傷、火傷、又は骨折で感じる痛みである。
  • 内臓痛は臓器が損傷又は炎症を起こした時に感じる痛みである。痛みがでている部位を特定することが困難である。
  • 体性痛及び内臓痛は共に原因の疾患を治療することで痛みはなくなる。

参考文献

Daniel Murrell, “Somatic Pain vs. Visceral Pain”, HealthLine