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鼻炎と副鼻腔炎の違い 

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鼻の粘膜の炎症と顔面空洞である副鼻腔の炎症。

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鼻炎

鼻炎は鼻の粘膜の炎症である。鼻炎では鼻の粘膜が感染又は刺激により鼻水、鼻詰まり、又は腫れが現れる。

鼻炎の最大の原因は風邪である。風邪は最も一般的なウイルス感染である。

風邪は3から10日で自然に治癒するが、細菌感染を併発することもある。

風邪の原因ウイルスの数は約200種類ある。ウイルスはくしゃみと咳、患者に接触することで感染する。

風邪の潜伏期間は24から72時間であり、突然発症する。

ウイルスにより鼻の粘膜に炎症が起こり、大量の透明の粘液が作り出される。

炎症は鼻孔から喉と上気道に広がり、乾性咳、頭痛、及び涙が現れる。一部の患者では筋肉痛、関節痛、疲労、脱力感が現れる。数日後、鼻の炎症は軽減し、透明な鼻水が黄緑色に変化する。

鼻炎は鼻水の変化でウイルス性かアレルギー性かの区別が可能。

 

副鼻腔炎

副鼻腔炎は顔面空洞である副鼻腔の炎症である。

副鼻腔は鼻とつながっており、気道と同じ繊毛を備えた組織で保護されている。

繊毛は絶えず運動を行い、副鼻腔で作られた粘液を気道に送り出し、気道から異物や微生物を取り除いている。

副鼻腔の粘膜が少しでも腫れると、粘液の流れが妨げられる。粘液が副鼻腔に溜まり、不快な圧迫感が生じ、更に、感染菌が増殖する環境が作られる。

アレルギーによる腫れでも不快な圧迫、痛み、鼻詰まりが現れる、細菌感染も起こる。

副鼻腔感染のほとんどは細菌によるものであるが、免疫力が低下した患者(糖尿病患者やAIDS患者)及び免疫力を低下させる薬を服用する患者(臓器移植患者)では真菌により副鼻腔炎が生じることがある。

急性副鼻腔炎は上気道感染や風邪の後に現れる。風邪が長引き、鼻詰まりが悪化し、鼻水が透明から黄緑に変化する。

発熱、頭痛、副鼻腔患部の痛みと共に、前にかがむと圧迫感が悪化する。

顎や歯の痛みや、咳がでることもある。

副鼻腔炎が3ヶ月以上続くと慢性化し、副鼻腔の痛み、圧迫感、鼻詰まりの症状が現れる。

副鼻腔の腫れのため、鼻の通りが悪くなり、喉の後から絶えず鼻水が流れるため、喉の痛みや口臭が強くなる。

 

まとめ

  • 鼻炎は鼻の粘膜の炎症である。
  • 鼻炎は鼻水の変化でウイルス性かアレルギー性かの区別が可能。
  • 副鼻腔炎は顔面空洞である副鼻腔の炎症である。
  • 副鼻腔炎では、喉の後で鼻水が流れるため、喉の痛みや口臭が強くなる。

  

参考文献

Gale Encyclopedia of Medicine