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全身麻酔と局所麻酔の違い

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リスクと意識消失の有無。

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Credit:  歯科治療における局所麻酔、“Chairside Magazine V10-1: Local anesthesia for dental professionals”, Glidewell Dental

 

全身麻酔

全身麻酔では患者に対して一時的な筋肉の麻痺、意識喪失、痛みの緩和が行われる。麻酔薬は通常、静脈投与される。

全身麻酔では患者の意識を失わせ、筋肉を麻痺させるため、患者は気道を維持することができない。そのため呼吸維持のために気管内挿管と酸素マスクが使用される。気管内挿管を容易にするため、筋弛緩剤が使用される。

気管内挿管による合併症には気道の外傷、腫れ、声帯麻痺、気管支痙攣、及びご挿入による死亡がある。

全身麻酔の副作用は麻酔薬の種類、神経筋ブロック薬の投与、及び人工呼吸器の使用により異なる。

全身麻酔を行うときは手術の前後で患者の状態(ECG、血圧、酸素飽和度)がモニターされる。

 

局所麻酔

局所麻酔は麻酔薬を所定の部位に注射による投与又は塗布して行う。

局所麻酔は医療処置、手術、又は歯科治療における痛みの軽減のために行われる。のどの痛み、日焼け、虫さされ、植物によるかぶれ、切り傷などの痛み、刺激、及び痒みの一時的軽減のため市販の局所麻酔薬が使用可能である。

局所麻酔が行われる手術や治療として、診断のための皮膚又は組織のサンプル切除、出産、四肢の外科手術、目の手術、歯科治療、尿路の手術がある。

局所麻酔は全身麻酔と比較して副作用が少なく、長時間痛みが軽減し、出血が少なく、かつ意識が失われない。

局所麻酔の合併症として、感染、麻酔剤投与部位でのうっ滞がある。

局所麻酔薬とアドレナリンを併用することにより麻酔効果を早め、麻酔の効果を長時間持続させ、投与量を減少させることができるが、心臓病患者には禁忌である。

 

まとめ

  • 全身麻酔か局所麻酔かの選択は手術の条件により異なる。
  • 局所麻酔では全身麻酔と比較して副作用が少なく、長時間痛みが軽減し、出血が少なく、かつ意識が失われない。

 

参考文献

Sabeeh ur Rehman, “Difference between General Anesthesia and Local Anesthesia”, ResearchPedia.Info

Jeanine P. Wiener-Kronish, “Overview of Anesthesia”, Cecil Medicine

Chairside Magazine V10-1: Local anesthesia for dental professionals”, Glidewell Dental