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捻挫と挫傷の違い

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無理な姿勢を長時間続けると歩行が困難になることがある。

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Credit:  “Treatment for Ankle Sprain or Twisted Ankle”, Epainassist.com

 

捻挫は靭帯の損傷であるのに対して。挫傷(筋違い)は筋肉又は腱の損傷である。

捻挫と靭帯の症状は多くの点で似ているが、捻挫では青あざができ、挫傷では筋肉に痙攣が起こる。

捻挫と挫傷による損傷や症状は非常によく似ているため、混同されることが多い。

 

捻挫

捻挫は靭帯の可動範囲を超えた動きや断裂であり、くるぶしの関節に多く生じる。靭帯は関節の2つの骨をつなぐ帯状の組織である。

 

挫傷

挫傷は筋肉や腱の可動範囲を超えた動きや断裂であり、膝の後(ひかがみ)や腰部に多く生じる。

 

原因

人間は体を激しく動かすと、捻挫や挫傷が起こる場合がある。

スポーツの練習(ジョギングを含む)時、事故の遭遇(転倒)、重量物の持ち上げ時、無理な動作時、無理な姿勢での着座や起立時、長い反復動作時に捻挫や挫傷がよく起こる。

 

リスク要因

捻挫や挫傷のリスクを高める要因には次のものがある。

  • 不適切な用具の使用(サイズの合わない靴の使用など)。
  • スポーツの前後のウオーミングアップとクーリングダウンの欠除(ウオーミングアップは筋肉を伸ばし、可動域を広げる、クーリングダウンは関節を保持する筋肉を強化する)。
  • 疲労の蓄積(練習の休みを取ることにより、体を休めて損傷が治癒する)。
  • 悪い環境(滑りやすい場所での歩行)。

 

治療

軽度の捻挫や挫傷はRICEで症状が軽減する。RICEはRest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫:テーピング)、Elevation(挙上:患部を心臓の位置より高くする)を意味する。

捻挫や挫傷が重度の場合は、歩行が困難又は立っていると痛みがでる、患部の関節を動かしたり曲げることができない、関節の周りの感覚がない又はピリピリする。重度の捻挫や挫傷では損傷又は断裂した靭帯、腱、又は筋肉を修復するために外科手術が必要である。

 

予後

軽度の捻挫や挫傷では、2から3日で症状が軽減する。中度の場合は、1週間を要する。治癒したと感じても、患部が治癒するまでテープなどで保護する必要がある。

重度の捻挫や挫傷では治癒するまでに長期の日数が必要である。靭帯、腱、及び筋肉を強化して可動域を広げるための訓練が必要になる。

 

参考資料

Treatment for Ankle Sprain or Twisted Ankle”, Epainassist.com

Is It a Sprain or a Strain? Tips for Identification”, Health Line