医学よもやま話

医学情報をご提供します。

ガン治療における寛解と完治の違い

advertisement

ガン治療後、検査でガンが見つからなくとも、完治したとは断定できない。

****

f:id:tpspi:20170719145709g:plain

Credit:  ガン放射線治療、Bob Dewey, “Radiation Treatment for Brain Tumor- full procedure

 

癌治療の場合

ガン治療を行った患者で、画像検査で原発ガンや転移が認められないからといって、ガンが体から消えたわけではない。そのため、医師は患者に対してガンが完治とは言わない。医学の常識として、ガン細胞は体内に残っている可能性があり、後で増殖して検出される場合があるからである。

 

完治

米国国立ガン研究所によると完治とは治療によりガンの痕跡がなくなり、再発しないことを意味する。

従って、ガン治療の後、画像検査でガンが検出されないからと言って、完治したとは断定できない。

 

寛解

寛解とはガンの兆候や症状が軽減していることを意味する。寛解は部分的なことも完全なこともある。完全寛解では、ガンの全ての兆候と症状がなくなっていることを意味する。

ガンが5年間完全寛解の場合は、治療から長い年月を経てもガン細胞が体内に残っている可能性があっても、医師は患者にガンが完治したと言う場合もある。

 

完治と断言できない理由

患者のガンが実際に完治した場合は、ガンが再発することがないが、必ずしも危機を乗り越えてはいないため、定期的な検査が必要である。

ガンの完治の判断基準は体内にガン細胞が存在しないことであるが、現在の医学では体内にガン細胞が存在しないと判定することはできない。

 

参考資料

Steve Jacob, “Cure” vs. remission: The wording makes the difference”, Scrubbing.in

Bob Dewey, “Radiation Treatment for Brain Tumor- full procedure