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遺伝学とゲノミクスの違い

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メンデルの遺伝学とゲノムプロジェクトのゲノミクス

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Credit:  ゲノミクスの応用、“The Genomic Landscape circa 2016 - Eric Green”, National Human Genome Research Institute

 

遺伝学

遺伝学は19世紀の中頃にオーストリアの修道士のメンデルが、えんどう豆を使って遺伝の研究を行ったことに始まる。遺伝学は生物の形質が遺伝子を構成しているDNAによりどのように世代間で引き継がれるかを研究する学問である。

遺伝学では特定数の遺伝子を対象にしており、医学においては、遺伝子による体の発育、病気の発症、及び薬剤への影響についての研究が行われている。

 

ゲノミクス

ゲノミクスという用語は1986年に米国ジャクソン研究所の科学者トム・ロデリック博士による造語である。

ゲノミクスは1990年代にゲノムプロジェクトの開始とともに発展した。

ゲノミクスはゲノムと呼ばれる生物の遺伝子全体を研究する学問である。スーパーコンピュータとバイオインフォマティクスと呼ばれる数学的手法により、健康、病気、及び薬剤への影響を与える遺伝子変異を見つけるために莫大な数の遺伝子配列が解析されている。人間では、23,000個の遺伝子に約30億個のDNAの塩基対が存在する。

ゲノミクスは農業、家系、家畜、病原体、犯罪、及び生物エネルギーなど多岐の分野で研究及び実用化が進んでおり、現在最も重要な研究カテゴリーの1つである。

ゲノミクスは遺伝子学より新しい学問分野であり、DNA配列及びコンピュータに進歩により、過去20年で飛躍的な進歩を遂げている。

 

参考資料

The Genomic Landscape circa 2016 - Eric Green”, National Human Genome Research Institute

 

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