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ヒアリ(fire ant=火蟻)は赤いミミズ腫やアナフィラキシーを起こす

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温暖化とグローバル化で超危険生物への備えが必要になる。

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Credit:  “Fire Ant”, Inside the World of Fire Ants!

 

最近、危険な昆虫が貨物に紛れて日本で多数見つかっている。最近騒がれている有害な昆虫としてヒアリがニュースになっている。

 

ヒアリの生態

ヒアリは雑食性で膜翅類の昆虫で人間、家畜、作物、電気の絶縁などに害を与えており、世界で280種以上が知られている。

ヒアリには天敵がいないため温暖な気候の地域で急速に繁殖する。

ヒアリが卵から成虫になるまでに30日かかり、働きアリは180日しか生きないのに対して、女王アリは2から6年生存する。従って、女王アリを見つけ出し、早期に駆除しなければ、日本に定着することになる。

 

症状

ヒアリが獲物を攻撃するときは、大顎を使い獲物を挟み込み毒針から毒液を注入する。

ほとんどの人間にとってヒアリに刺されると激痛を感じ、アナフィラキシーにより死に至る場合がある。症状として膨疹‐発赤(ミミズ腫れで赤くなる)から無菌膿疱が24時間以内に現れる。その後、刺された箇所に瘢痕が生じる。重度の胸痛、吐き気、重度の腫れ、呼吸困難、浮腫、言葉のもつれが生じた場合は救急搬送が必要になる。

 

予防

屋外でヒアリに刺されないためには、歩いたり、座ったり、物(食物や飲み物)を置く所(テーブルやベンチなど)にヒアリがいないことを常に確認する必要がある。

 

治療

局所用ステロイド剤や抗ヒスタミン剤を使用する。呼吸困難の場合はエピネフリンを使用。

アナフィラキシーの既往があるか,昆虫に対するアレルギーがある場合は、リスクのある野外活動を避け、メディカル・ブレスレットなどの着用が必要である。刺された場合は、直ちに救急搬送を行う。

 

参考資料:

Fire Ants, ORKIN

Fire Ant”, Inside the World of Fire Ants!

 

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