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MRI検査に有害な物

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カラーコンタクトは外せるが、タトゥーは容易に消せない。

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Image:  コイルにより作られた磁場

 

MRIとは

MRIは磁気共鳴画像検査を意味する。X線検査やCTのような放射線は使用せず、磁気を使用するため、最も安全な検査方法だと言われている。

 

MRI検査を受けるための制約

MRI装置は強力な磁場を作り出すため、体内の磁性体を含んだ物質が磁気により移動したり、発熱により患部の損傷や火傷が起こる。ペースメーカや人工内耳など体内に埋め込まれた医療機器では誤動作や故障することがある。

従って、体内に弾丸などの金属片が入っている人、医療機器が体内に埋め込まれている人、更にMRIの磁気に反応する物質が体内にあるか付着している人はMRI検査を受けることができない。磁気に反応する物質(磁性体)を含んでいるものとしてタトゥー、カラーコンタクト、化粧品なども含まれるが、カラーコンタクトや化粧品は使用しなければ検査を受けれるが、タトゥーは簡単には消すことができず、緊急の場合はMRI検査を受けることができないリスクがある。

MRI装置による磁場は磁性体でできた物を引きつけるため、検査室には持ち込むことができない。時計やアクセサリー等は検査前に外しておかなければならない。

MRI検査を受ける人は検査前に、検査着に着替えなければならない。一部の下着や靴下にはヒートテックのように磁性体を含んでいるものがあるからである。

MRI検査を受ける前に問診票でこれらの注意が行われるが、安易に考えていると患部に火傷、傷害、装着機器の故障や誤動作が起こる。磁気に反応する材料を使っている機器が体内に埋め込まれている患者やタトゥーをしている人はX線やCTなどの代替の放射線検査を受けなければならない。

 

MRIの用途と費用

MRI検査の60%から70%は脳と脊髄で、20%から25%は関節の検査に使用される。腹部の検査は通常低額の超音波で行われる。MRI検査の費用は検査部位や造影剤使用の有無により8,000円から15,000円位であるが、超音波検査は約3,000円で安価である(いずれも保険適用、3割負担の場合)。

 

MRIの進歩

MRI装置は日々進歩しており、軟組織が検査できるようになった他、手術中にMRI装置を使用しながら手術が行われるようになっている。

さらに、埋込み式の医療機器もMRI対応の製品も利用可能になっているので、対応製品を使用すれば、MRI検査を受けることができる。

 

タトゥーを入れるリスク

体にタトゥーを入れることは現在の最高医療技術の恩恵を受けられないリスクが高くなることを認識しなければならない。

 

参考資料:

Karen Weintraub, “Do M.R.I. Scans Cause Any Harm?”, New York Times JUNE 23, 2017

 

関連情報:

CTとMRIの違い

MRI 磁気共鳴画像法

医療用造影剤