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ICUにおける治療の後遺症

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多元的なリハビリで後遺症を軽減する。

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Credit:  ICU内部、日本海総合病院

 

患者がICUから一般病棟に移れても、炎症、臓器不全、及び機能障害が多くの場合持続する。ICUで投与された薬剤により重大な副作用が現れることがある。

 

治療薬による後遺症

神経筋遮断薬やコルチコステロイドは多発性神経障害を生じる恐れがある。これらは入院前に持病のあった高齢者では重大な後遺症となって現れる。

回復時には、不安、心的外傷後ストレス、及び重大な精神的不安定が患者に現れる。そのため、患者がICUから出て退院することが治療の重大な節目であるが、患者が一般病棟に移ったり、自宅に帰っても、重大な病気による後遺症は、ほとんど解消されない。

しかし、多元的なリハビリを行うことにより、患者は長期的に良い効果が得られる。

 

後遺症の原因

鎮静剤により引き起こされる運動障害はICUでの治療による後遺症として重病からの回復期において現れる虚弱及び機能障害の予防可能な要因であると考えられている。

 

多面的なリハビリ

この考え方から長期の成果を向上させるために多面の関与が行われる。人工呼吸器の使用が72時間未満の患者では、日々の鎮静剤の停止時間に、累進的に個別化した身体療法や作業療法を行うことにより退院時に体の機能が向上し、経過観察期間で人工呼吸器を使用する日数が減少できる。

治療の初期段階で、鎮静薬の停止時間の設定、身体療法、及び作業療法を含む多方面の関与により重病患者の回復に良い影響が現れる。