医学よもやま話

医学情報をご提供します。

角膜と網膜の違い

advertisement

角膜はピントを合わせ、網膜は光を信号に変える。

****

f:id:tpspi:20170620090655g:plain

Credit:  目の構造、参天製薬

 

角膜

角膜は眼球の一番外側に位置している透明な繊維質の膜であり、他の部分より大きな曲率を有する最も重要な屈折面である。角膜は厚さが均一で血管がなく、強膜からドーム状に突起している。

角膜の曲率は人により異なる他、年齢により変化する。加齢により曲率は低下する。

角膜の成分の約78%が水分、約15%がコラーゲン、約5%がその他のタンパク質である。コラーゲン小繊維が規則並んでいることで透明度を高めているが、この配列が害されると(膨張、圧力)、透明度が失われる。

角膜は角膜上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜、角膜内皮の5層から出来ている。

角膜には血管が通っておらず、栄養は薄膜間で浸透により供給される。栄養源は房水、涙、及び辺縁毛細血管である。

角膜は人体で最も感度の高い組織であり、知覚神経が高密度に張り巡らされており、三叉神経の第一枝である眼神経がつながっている。

 

網膜

網膜は目の最も内側の皮膜であり、硝子体を取り囲んおり、後部で視神経につながっており、外部の被写体のイメージを受け取り、視神経を通って信号を脳に送る。

視軸の後極に、中心窩として黄斑があり、高視力が得られる。

中心窩の中心窩から約3mm内側に,視神経が眼球壁を通る視神経乳頭がある。これが盲点である。

網膜は柔らかく半透明であり、ロドプシンを含んでいる。外側の着色層と9層の網膜実質部からできている。これら9層は外側から順に、視細胞層、外境界膜、外顆粒層、外網状層、内顆粒層、内網状層、神経節細胞層、神経繊維層、内境界膜である。

網膜の外面と内面はそれぞれ脈絡膜と硝子体に接触している。

視細胞層は3層の光感応性ニューロンで構成されている。第1層は錐体と桿体でできている。錐体は色覚があるが感度が低いため暗いところでは機能せず、桿体色覚はないが、感度が高く、暗い所で機能する。第2層と第3層は錐体と桿体からの信号を視神経に伝える。

網膜は前方が薄く毛様体の近くまで延びており、後部は厚くなっているが、中央には窪んだ黄斑がある。

網膜が直射日光に曝されると曇ってしまう。

 

関連情報:

ものもらい

オーガスⅡ対オーレップ