医学よもやま話

医学情報をご提供します。

真菌と細菌の違い

advertisement

カビとバクテリア

****

 

f:id:tpspi:20170618080258g:plain

Photo: 真菌としてのキノコ、裏五頭山荘

 

真菌はカビで、細菌はバクテリアとも呼ばれる微生物で、いたる所に存在する。これらの微生物は人体の表面や内部にも生存しており、通常は無害で人体の生物学的プロセスに寄与している。しかし、これらの微生物は、時折、人体に害を及ぼすことがある。

 

構造

これら微生物の細胞の構造には大きな違いがある。

細菌は原核生物で核を持たないのに対して、真菌は真核生物で明確な核を有する。

細菌は単細胞微生物であり、顕微鏡で確認できるが、真菌はより複雑な微生物である。両微生物とも細胞壁を有するが、内部の構造は異なる。

 

真菌の構造

真菌の多くは菌糸と呼ばれる空洞の長いチューブから出来ている。菌糸は昆虫などの甲羅の材料であるキチン質の強固な壁で覆われている。

菌糸は先端が延びて成長し、分岐して菌糸体と呼ばれるネットワークを作る。菌糸体が成長すると大きな子実体と生殖胞子を作る。

 

——

細菌の構造

細菌の細胞壁はペプチドグリカンで出来ている。細菌の細胞には細胞膜がある。

細菌種類により3種類の構造がある。細菌は細胞壁により形状が決定する。コッカス菌(球菌)は丸く、バチルス菌(桿菌)は棒状で、スピリルム菌(螺旋菌)は螺旋状である。

細菌には細胞壁がなく、特定の形状を持たない種類がある。この種の細菌をマイコプラズマと呼ぶ。

真菌には様々な形状がありキノコやサルノコシカケ類などの担子菌からイースト菌やカビなどの微生物まで幅広い。

 

増殖

細菌は2分裂により増殖する。このプロセスでは親細菌が同じ大きさの2個の娘細胞に分裂する。

真菌は分岐や分裂により、有生殖及び無生殖で増殖できる。イースト菌は発芽により増殖する。

配偶子と呼ばれる細胞の結合により胞子が作られる。これを有性生殖と呼ぶ。胞子は菌糸の先端でも無生殖で作られる。胞子の細胞が分裂して独立した真菌ができる。

真菌の1つの細胞が2つに分裂して新しいができる。これを発芽と呼ぶ。

 

栄養

真菌は腐敗物を取り込む腐生植物であり、土壌の中や有機物が溶け込んだ水中に多く見られる。栄養摂取を行うために食物を分解する消化酵素を分泌する。

真菌は分解した食物を細胞壁から吸収する。真菌は自分で栄養を作り出すことが出来ない従属栄養生物である。これに対して細菌は従属栄養生物又は独立栄養生物である。独立栄養生物では光又は化学エネルギーにより自分で食物を作り出すことができる。

 

関連情報:

乾癬と白癬の違い