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胃癌は検査を受けなければ、早期発見できない - 胃癌の症状と検査

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胃癌は定期的に検査を受けて早期に治療できれば完治可能である。

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Credit:  血液検査、My Blood Test

 

胃癌の症状と徴候

胃癌の初期段階では、症状が現れないか、特定な症状が生じないために、検査を受けなければ胃癌と気づかない。胃癌が進行すると、膨満感、嚥下障害、上腹部痛、又は早期満腹感が現れる。

閉塞障害のない患者でも胃運動不全により嘔吐が生じることがある。胃幽門が閉塞していると早期満腹感や嘔吐が現れる。

患者の約4分の1で上腹部痛が生じる。食事の改善や制酸剤の服用では痛みは治まらない。

腫瘍が膵臓に浸潤していると痛みが背中に生じる。胃基底部に腫瘍があると嚥下障害が起きる。

胃からの出血により貧血が起こり、脱力感、疲労、及び倦怠感が現れる。

まれに胃に穿孔が生じる。胃癌が肝臓に転移すると腹部右上の痛み、黄疸、及び発熱が生じる。肺に転移すると、咳、しゃっくり、及び吐血が生じる。腹膜癌腫症は悪性腹水症に到る。胃癌は更に骨にも転移する。

 

臨床検査

胃癌が進行すると、上腹部腫瘤が触診できる。

腫瘍が肝臓に転移すると、肝間肥大を生じ黄疸及び腹水が現れる。門脈に転移すると脾臓が肥大する。

リンパ節転移で、左鎖骨上窩リンパ節に転移したものをウィルヒョー結節とよび、臍周囲リンパ節に転移したものをシスター・ジョセフ結節とよぶ。

卵巣に転移したものをクルーケンベルク腫瘍とよぶ。

胃癌の発症前と発症時に腫瘍随伴症候群が現れる。

トルソー症候群(再発性の移動表層性血栓性静脈炎)、黒色表皮肥厚症(屈筋領域、首、腋下、鼠径部、及び粘膜が隆起した色素過剰沈着皮膚病変)、神経筋障害、又は中枢神経症候群(精神状態の変化及び運動失調症)が生じる。

 

生理学検査     

血液検査で貧血状態を調べる。微小血管障害性貧血が生じている場合がある。肝臓の検査で異常がある場合は肝臓転移が疑われる。低アルブミン血症は栄養失調のマーカである。

 

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