医学よもやま話

医学情報をご提供します。

骨のリモデリング ー 骨の吸収と形成

advertisement

骨量が最大の時に運動、栄養摂取、睡眠が適切であれば、身長が伸び、将来の骨粗鬆症が予防できる。

****

f:id:tpspi:20170529110517g:plain

Photo:  カイザー バスケット ・ゴール セット

 

遺伝及び環境により骨が変化する。これを骨のリモデリングとよぶ。骨のリモデリングにより血液中にカルシウムが保持され、骨の強さが維持される。

 

骨のリモデリングは骨の吸収で始まり、新しい骨が形成されて終わる。しかし、骨全体は変化しない。

 

成人では、骨のリモデリングにより吸収と形成の均衡が保たれる。骨のリモデリングは90から130日で行われ、骨量の維持、体の機能のためのカルシウムの蓄積、骨の構造変化による骨の強度の維持がなされる。

 

長年、骨のリモデリングが行われると、骨の吸収と形成に不均衡が生じ、骨が欠乏することになる。この不均衡が生じる原因として、全身ホルモン、環境要因、及び物理的な負荷の変化があげられる。

最大骨量

人は、12歳から15歳の間で骨量が最大になる。最大骨量は男女の性別と骨の種類により異なる(少女と少年及び柱状骨と緻密骨の関係)。

 

この期間、骨の形成が吸収を上回り、骨格の成長により骨量が急激に増加する。

 

生殖腺ステロイド及び成長ホルモンの思春期のサージにより骨量の増加が加速する。

 

長期にわたる研究から特定の因子が最大骨密度を決定していることが判明している。これら因子には特定の栄養素の摂取、運動、さらに遺伝決定因子が含まれる。

 

骨密度の遺伝要因

遺伝要因は人間でも動物でも見られ、母親が骨粗鬆症であると、娘の骨密度が低い傾向にある。

 

一卵性双生児は二卵性双生児と比較して、骨量において遺伝形質が多くの点で一致している。現在までに多くの研究が行われているが、骨量の遺伝因子の多くが解明されていない。

 

骨量は1つの遺伝子の変化ではなく、多くの遺伝子が影響を及ぼしていると考えられている。

 

最大骨量に関係していると考えられている要因

性、人種、遺伝要因、生殖腺ステロイド、成長ホルモン、思春期の年齢、カルシウム摂取、運動。

 

思春期の子供のいる家庭では、両親は子供の運動、栄養、睡眠に気を配れば、身長を最大限伸ばすことができる。更に、将来の骨粗鬆症のリスクを減らすことが可能。

 

参考資料: Clifford Rosen, “Osteoporosis”, Cecil Medicine