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コーヒーは健康飲料か?

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適量摂取は健康をもたらすが、過剰摂取は死につながる。

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Credit:  Coffee beans, Marketwatch

 

コーヒーは国民的飲料で若者から老人まで幅広く飲まれている。コーヒー100mlには約60mgのカフェインが含まれている。

 

数多くの研究から、コーヒーには脳卒中やある種癌を防止し、パーキング病や認知症のリスクを低減し、集中力と記憶を高めることが分かっている。コーヒー豆は種子であり強力な抗酸化作用、がん抑制作用、免疫増強作用のあるファイトケミカルを含んでいるからである(注1)。

 

食品安全委員会のまとめによると成人が1日に摂取して良いカフェイン摂取量は400 ㎎/日 コーヒー マグカップ 3 杯(237 ml/杯)とされている。これ以上の摂取は有害である(注2)。

 

問題は、カフェインは様々な飲み物に含まれている、日本茶、紅茶、コーラなど様々なソフトドリンク、さらに悪名高いエナジードリンクにより、現代人はカフェインの過剰摂取に気がついていない。

10大カフェイン過剰摂取症状

カフェイン過剰摂取により体に現れる症状(軽度から重度)

  • 体の震え
  • 心拍数増加
  • 吐き気
  • 不安
  • 心臓の動悸
  • 不眠症
  • 発汗
  • 目眩
  • 嘔吐
  • 心停止

これらの症状に注意して、重度な症状が現れないように、カフェイン摂取量を守らなければならない。

 

カフェイン摂取量の減らし方

カフェイン摂取量を減らして危険な過剰摂取を防止する。

1度に大量のカフェインを摂取することが特に危険である。過剰摂取で現れる症状は早期の警告である。

コーヒーのカフェインの効果は少なくとも4時間持続する。強いコーヒーを大きなカップで何杯も続けて飲むことは特に危険である。

 

1日の最大コーヒー摂取量の厳守

推奨されている摂取量を順守することでカフェインの過剰摂取が防止できる。

カフェインは250から500mgの摂取で軽度から中程度の中毒症状が現れる。

カフェイン・アレルギーがある場合は少量のカフェイン摂取でも重大な症状が現れる。

 

カフェイ過剰摂取の判定

次の症状の5つが該当するとカフェイン中毒と診断される。体の震え、不安、神経過敏、興奮、不眠、顔の紅潮、頻尿、胃腸障害(胃の不調、下痢)、筋肉の緊張、思考や会話のもつれ、頻脈又は不整脈、無疲労状態、及び精神緊張。

過剰摂取警告メカニズム

幸いにも、人体には過剰摂取を警告するメカニズムが備わっている。

このメカニズムはカフェインの過剰摂取でも機能する。摂取した食物が有毒なレベルになると、人体に副作用が現れて、これ以上摂取できなくする。この副作用には吐き気と嘔吐がある。

カフェインは薬剤と考え、過剰摂取は危険であることを認識する。カフェインに耐性の低い人は少量のカフェイン摂取でも過剰摂取になってしまう。

 

過剰摂取の判断

過剰摂取になるとほとんどの人は震えを感じる。

この症状が出たら、今日のカフェイン摂取は終わりにする。

日頃摂取している、飲料に含まれているカフェイン含有量を知り、カフェインの過剰摂取にならないようにする。

 

カフェイン過剰摂取のリスク

市場に多種のカフェイン飲料が出回っており、カフェインの過剰摂取のリスクは非常に高くなっている。

コーヒーは適量摂取すれば健康飲料であるが、過剰摂取すれば含まれているカフェインにより有害飲料となる。カフェインの過剰摂取は死につながる。

 

(注1)Candy Sagon, AARP, “Caffeine for Your Health — Too Good to Be True?

(注2)食品安全委員会、食品中のカフェイン

参考資料:Caffeine Informer Staff, “Caffeine Overdose Symptoms: Signs, Cases, Prevention