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骨シンチグラフィーとは

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骨が痛む時に行う検査

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Photo:  Bone Scan, MD Anderson Cancer Center

 

骨シンチグラフィーは微量の放射線核種を使用するラジオアイソトープ(RI)検査である。

骨折した場合は新しい骨が形成されて治癒する。この検査で骨の代謝異常を画像で表すことができる。

この検査では更に、癌が骨に転移しているかどうかを調べることもできる。

検査を行う前に、患者の体内に放射線核種を静脈投与する。放射線核種は投与後2から3日で体外に排出される。

 

用途

この検査で骨の痛みの原因を調べることができる。骨が痛む原因として関節炎、虚血性壊死、骨癌、癌の骨への転移、線維性骨形成異常、骨折、骨の感染、及び変形性骨炎(パジェット病)がある。

禁忌

妊婦や授乳時の女性はこの検査を受けることができない。検査で使用する放射線核種が出す放射線が胎児や乳児に影響を与えるからである。

 

検査手順

検査を行う前に、放射線核種を静脈投与する。2から4時間で放射線核種が骨の組織に集まる。この間、患者は4から6杯の水を飲み、骨以外に集まった放射線核種が体外に排出されやすくする。

検査を行う前に患者は排尿を行う。膀胱に尿が溜まっていると、骨盤がゆがむため、検査時間中(約1時間)、患者は不快な状態で検査を受けることになる。

検査時間中、患者は動かないように指示される。動くと、画像の品質が損なわれる。

検査装置は数回移動し骨組織内の放射線核種から出るガンマ線を検出する。

検査時に、骨の必要な画像を得るために、患者は姿勢を変えるように指示される。

放射線核種が体内に拡散すると、骨細胞は修復が必要な部位に集まる。これらの細胞に放射線核種が追従して骨の損傷箇所に集まる。

 

検査結果

画像に暗いスポットが映し出されるときは、放射線核種が過剰に集まっていることを意味し、明るいスポットが映し出されるときは、放射線核種が全く集まっていないことを意味する。これらは癌や関節炎など骨に異常があることを示している。

検査後、体内の放射線核種を排泄するため、2から3日間、水を多く摂取するように指示される。

 

放射線核種の排出

この検査では副作用や合併症を生じることはなく、体内の放射線核種は2から3日で体外に排出される。

 

参考資料: Johns Hopkins Medicine, “Bone Scan

YouTube動画: MD Anderson Cancer Center, “What is a Bone Scan?