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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

有毒物と有害物の誤飲の治療法

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第1が気道確保、第2が救急搬送。

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Credit:  腹部突き上げ法による異物除去、How to Give the Heimlich Maneuver

 

異物による気道閉塞

気道に異物が詰まった場合は、幼児の場合は背中をたたいて取り出す(背部叩打)。妊婦や肥満患者の場合は、ハイムリック法(腹部突き上げ法)が有効である。

 

X線検査

誤飲した異物の位置を早く突き止めることで、早く適切な治療を行うことができる。異物がX線不透過の場合は、X線検査で位置を突き止めることができる。

 

食道内での異物

食道内に留まっている異物は内視鏡で除去する。異物が小さく、鋭利でない場合はフォーリー・カテーテルを使って除去、又はブジー・カニューレで異物を胃の中に押し込むことができる。

 

無害の異物

異物が消化器官に移動した場合は、除去又は排泄されるまで注意して観察する必要がある。

 

合併症のリスクがある場合

誤飲した異物が合併症を引き起こすリスクがある場合は、できるだけ早く、X線検査で異物の位置を特定して、上部消化管内視鏡で除去する。

 

腹腔鏡による切開

下部消化管内視鏡で除去できないときは、X線透視及び腹腔鏡下、異物の位置を特定して、回腸切開、回腸切開、又は虫垂切開により異物を除去する。

 

無毒の異物

大きく鋭利な異物(有害物)が食道を過ぎているときは、上部消化管内視鏡で除去する。小さく、尖っていない無毒な異物や十二指腸を通り抜けた全ての無毒な異物はX線検査や大便検査で経過観察を行う。

 

重度の症状

重度の症状が現れたり、異物が胃腸管に留まっているときは内視鏡又は腹腔鏡手術で除去する。

 

異物誤飲の対応

異物を誤飲した多くの患者では症状が現れず、異物は自然に排泄されるが。異物(有毒物、有害物)によっては中毒症状や、咽頭や消化器官に穿孔や閉塞などの合併症が生じるため、救急搬送により、直ちに医師の治療が必要である。

 

参考文献:Karthik Venkataraghavan, et. al, “Accidental ingestion of foreign object: Systematic review, recommendations and report of a case