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薬剤性食道炎

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薬は正しく服用しないと食道に傷害が起こる。

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薬剤は腐食性酸性溶液(アスコルビン酸、硫酸鉄)を作り出したり、腐食性塩基性溶液(アレンドロン酸ナトリウム)を作り出したり、高浸透圧溶液(塩化カリウム)が食道粘膜に触れたり、又は食道粘膜に毒性(テトラサイクリン)があったりする。

薬剤が長時間食道粘膜に接触すると、食道に傷害が起こる。

薬剤性食道炎の要因として解剖学的障害(狭窄)、食道を圧迫する大動脈弓、及び薬剤の誤った服用方法(水を飲まない、服用後すぐに横になる)がある。

薬剤性食道炎にかかると、物を飲み込むと喉が痛くなる(嚥下痛)。

X線検査又は内視鏡検査を行うと、潰瘍や食道炎が認められる。

薬剤性食道炎にかかった場合は対処療法として、傷害が治癒するまで薬剤の服用を中止する。一部の医師は制酸薬を推奨しているが、効果は実証されていない。

薬剤性食道炎を防止するため、薬剤服用の指示を厳守する(薬剤は十分な水とともに服用し、服用後すぐに横にならないこと)。

薬剤性食道炎はまれに狭窄や瘻が生じることがある。