読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

バレット食道にかかったら(その1)- 徴候、症状、診断

advertisement

胃壁の扁平円柱上皮が胃食道接合部の近位にある。

****

 

f:id:tpspi:20170220170151g:plain

徴候と症状

バレット食道を発症するリスクを高める要因として、早い年齢からの胃酸の逆流、胃酸の逆流の長時間化、夜間の胃酸の逆流の重症化、及び食道炎、潰瘍、狭窄、及び出血のような胃食道逆流の前症状があげられる。

しかし、バレット食道患者を合併症が現れていない胃食道逆流の患者と臨床的に区別することは容易ではない。バレット食道の患者は合併症の現れていない胃食道逆流患者と比較して食道の胃酸の逆流に対する感受性が衰えている可能性がある。

 

診断

内視鏡で観察すると、バレット食道では胃壁の扁平円柱上皮が胃食道接合部の近位にあることを特徴とする。生検により扁平円柱上皮が胃食道接合部の近位にあり、酸性ムチン含有杯状細胞を含んでいる腸上皮化生が検出された場合に、バレット食道と診断される。

食道裂孔ヘルニア、炎症、及び胃食道接合部の動的な特性のため、胃と食道の正確な接合を内視鏡で調べることは困難である。胃壁の近位端にあるべき扁平円柱上皮接合部が食道胃接合部の上部にある場合は、腸上皮化生を確認するために生検標本を採取しなければならない。

慢性胃酸逆流患者と同様に健常者の噴門に腸上皮化生が現れることがある。正常に見える食道胃接合部に上皮化生が生じる可能性は5から36%である。胃食道接合部又は噴門に腸上皮化生のある患者では形成異常及び癌の発生リスクが高くなる。その可能性はショート型バレット食道より低いとされている。