読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

糖尿病患者のための高血圧治療薬

advertisement

高血圧は末期腎不全へのリスクを高める。

****

f:id:tpspi:20170407095653g:plain

Photo: オムロン電子血圧計

 

米国での調査によると、成人の25%が高血圧にかかっているのに対して、糖尿病患者では75%が高血圧症である。高血圧は心筋梗塞、脳卒中、心不全、微小血管障害、及び糖尿病性腎症の末期腎不全への進行のリスクが高くなる。

糖尿病患者では、血圧を積極的に下げることにより、脳卒中と微細血管障害を顕著に減らすことができる。

血圧を130/80mmHgに低下させるためには、通常3から5つのクラスの高血圧治療薬が必要になる(注1)。臨床試験の結果から、腎不全を発症した1型糖尿病患者ではACE阻害薬による治療が必要で、同2型糖尿病患者ではアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)による治療が必要なことが判明している。

ACE阻害薬又はARB単剤だけでは厳密な血圧低下は期待できないため、血漿量を減らすためにループ利尿剤を、抗高血圧の相乗効果のためにカルシウム拮抗薬ジヒドロピリジンを併用する。

腎臓の保護を効果的に行うために、ACE阻害薬又はARBによる高血圧治療開始後に、カルシウム拮抗薬を併用する。糖尿病患者が冠動脈疾患を併発している場合は、β遮断薬を併用する。

 

(注1)ACCORD Study Group, “Effects of intensive blood-pressure control in type 2 diabetes mellitus,” N Engl J Med. 2010