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医学よもやま話

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バレット食道とは

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食道管腔表面の扁平上皮が柱状上皮に置き換わる食道粘膜の重度の損傷

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Photo:  オリンパス上部消化管内視鏡

 

バレット食道は遠位食道管腔表面の扁平上皮が柱状上皮に置き換わる重度の食道粘膜の損傷である。バレット食道はロング型とショート型にわけられる。日本人に多いショート型では癌を発症するリスクが低い。

 

疫学

胃食道逆流患者の内視鏡検査で約5から15%でバレット食道が見つかっている。疫学調査からバレット食道の有病率は約1.3から1.6%であるが、患者の約45%では胃酸の逆流による症状は現れない。。

バレット食道は主として中年男性に多いが、約25%は女性又は50歳未満である。バレット食道は70から90歳代まで増加する。

リスク要因は長年の胃酸の逆流、喫煙、男性、高齢、及び肥満である。

 

病理学

バレット食道は食道裂孔ヘルニア(胃の一部が食道裂孔からの脱出した病態)が生じ、食道粘膜が過度に胃酸にさらされ、食道粘膜が変性して発症する。

バレット食道を発症する原因として扁平上皮の柱状上皮への脱分化や食道上皮の基底層、食道粘膜下腺、又は骨髄からの幹細胞への刺激が考えられている。