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医学よもやま話

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肺炎の院内感染予防

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予防の中心は医療従事者の教育、アルコールによる手の消毒の徹底、多剤耐性菌の隔離である。

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Photo:  気管内チューブ、Emergency Live

 

予防の中心

予防の中心は医療従事者の教育と患者に接する前後のアルコールによる手の消毒の徹底である。

 

病原体発生源

院内感染の肺炎の病原体の発生源は環境、介護器具、並びに医療従事者、患者、及び見舞客からの病原菌の転移。

口腔咽頭病原体のコロニー形成と誤嚥又は気管内チューブからの分泌物の漏れが通常の感染経路。

胃と副鼻腔に病原体の潜伏の可能性がある。気管内チューブのバイオフィルムが感染の温床になる。肺炎の院内感染のリスクを減らすためには積極的な対策が必要。

多剤耐性菌感染患者は隔離により、患者の相互感染リスクを低減させる。

病院内での病原体を調べることにより、多剤耐性菌の特定と抗生剤の感受性パターンが判定できる。

ICU

ICUにおける挿管と再挿管の回数を調べ、可能な限り減らす。人工呼吸器の作動時間を最小にして、肺炎の発症リスクを低くする。

 

人工呼吸器

人工呼吸器による肺炎を防止するために、患者のベッドの頭の位置を高くし、鎮静剤の中断と抜管の可能性を毎日評価し、胃潰瘍と深部静脈血栓を予防する。更に、声門下部分泌物を吸引することにより、抗生剤の使用や人工呼吸器による肺炎の発症を減らすことができる。

 

参考文献: Bouza E, Perez MJ, Munoz P, et al. “Continuous aspiration of subglottic secretions in the prevention of ventilator-associated pneumonia in the postoperative period of major heart surgery”, Chest. 2008