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血管拡張剤

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副作用が大きいため、用途は限定されている。

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Photo:  血管拡張剤ヒドララジン、AKORN

 

血管拡張剤は血管を構成する平滑筋を弛緩させて血管を拡張させる。血管拡張剤としてミノキシジル、ヒドララジン、ニトログリセリン、ニトロプルシド、ネシリチド、トリメタファンなどがある。これらの薬剤は心筋梗塞による急性心不全、重度な僧帽弁逆流、及び心筋疾患の治療に使用されていが、ネシリチドやトリメタファンは副作用が大きく、現在は使用されていない。

 

作用機序

ミノキシジル及びヒドララジンは効果の高い動脈拡張剤で血管のATP感受性カリウムチャネルを開口させる。

選択的にかつ急速に動脈を拡張させるため、両剤とも足首に浮腫が現れる他、反射交感神経活動及び頻脈を引き起こす。このためヒドララジンは長時間作用型のカルシウム拮抗薬ジヒドロピリジンに置き換えられている。

 

治療原則

ヒドララジンは妊婦における急性高血圧の治療に使用されている。

末期腎臓疾患を併発した重度の高血圧患者にはミノキシジルをβ遮断薬(過剰な反射性頻脈を防止)及びループ利尿剤(過剰な体液貯留を防止する)と併用する。