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医学よもやま話

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胃食道逆流症にかかったら(その1)- 症状と診断

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逆流疾患はバリウムを使用したX線検査では検出できない。

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Credit:  上部消化管内視鏡、Olympus

 

臨床症状

胃食道逆流疾患の典型的な症状は胸焼けと胃酸の逆流である。まれに、胸痛、嚥下障害、及び嚥下痛が起こる。逆流疾患は食道外の症状としては、咳、喉頭炎、喘息、及び歯牙侵食が現れる。これらの症状は典型的な症状を伴う場合に限り、逆流に関連付けることができる。

他の関連症状として咽頭炎、副鼻腔炎、結膜炎、突発性肺線維症が生じる。

胃内容物が過剰になると食道の粘膜保護因子が機能しなくなり、糜爛(潰瘍)として食道炎が生じ、線維症から狭窄、柱状異形成(バレット食道)、食道癌に変化する。

逆流症患者の約3分の2では内視鏡検査では食道に異常は見つからない。

 

診断

胃食道逆流疾患の典型的な兆候と症状として、胸焼けと胃酸の逆流がある場合は抗分泌治療が行われる。

治療で効果が現れないときや、注意すべき症状や徴候が現れたときは、例えば、嚥下障害、体重減少、貧血症、胃腸からの出血、又は胸焼けが長引く場合は、内視鏡検査が行われる。

内視鏡により糜爛性食道炎や消化性狭窄に加え、バレット食道などの合併症を検出することができる。

食道粘膜の生検により、好酸球性食道炎のような胃食道逆流疾患と症状が似ている疾患を鑑別することができる。ほとんどの患者では、抗分泌治療の有無にかかわらず、内視鏡検査では食道粘膜に異常は認められない。

食道検圧により噴門痙攣を鑑別診断することができる。

内視鏡検査で異常が見つからない場合、逆流と非典型症状の関係付に加えて、病理的な酸性及び非酸性の逆流を検出するために、24時間経鼻pHモニタ、食道内腔留置型48時間モニタ、又は24時間インピーダンス・pHモニタを使用した食道逆流検査を行うことができる。

逆流疾患はバリウムを使用したX線検査では検出できない。