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医学よもやま話

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ステーキハウス症候群

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肉の塊が食道を塞ぐことにより生じる。

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photo:  beef steak, wish-bone.com

 

ステーキハウス症候群は食べ物の塊(食塊)が食道の遠位部に留まる病態である。食道は筋肉でできた管状の器官で口から胃に食物や液体を送り出す機能がある。

 

病因

ステーキハウス症候群は食塊により、特に肉の塊が食道を塞ぐことにより生じる。

 

リスク要因

リスク要因としては、よく噛まないこと、アルコールの過剰な摂取、入歯の使用、嚥下障害、食道の器質障害がある。

食道の器質障害には、シヤッキー輪(食道の下部に輪状の組織が形成)、瘢痕による食道狭窄、裂孔ヘルニア(胃の一部が横隔膜の開口部から飛び出した病態)、好酸球性食道炎(慢性食道炎症)、食道癌又はその他の腫瘍がある。

 

臨床症状

ステーキハウス症候群の症状としては、胸痛、嚥下困難、流涎(よだれを垂らすこと)、咳、及び吐き気が生じることがある。

 

診断

食道の食塊による詰まりは胸部X線(造影剤としてバリウムを使用する場合がある)又は内視鏡を使って検査される。

 

治療

食塊が食道を通らない場合は、炭酸水の摂取により、食塊が胃に移動しやすくなる。グルカゴンの注射投与により、食道を弛緩させ食塊が胃に移動しやすくする。

食塊が食道を通らないか、つばを飲み込めないときは、内視鏡で食道内の食塊の位置を調べ、アッタチメントを使って食道から取り出す。

治療時に、食塊が食道に留まる原因が調べられる。

 

予防

ステーキハウス症候群にかかるリスクを減らすためには、食べ物は食道を通りやすくなるまでゆっくり噛む。食道に障害があると診断された場合は、正しく治療を受ける。

 

参考資料:” Steakhouse Syndrome”, Health Library