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食道疾患の症状

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食べ物を噛まずに急いで食べると、食道がつまり(ステーキハウス症候群)、誤嚥の原因となる。

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credit:  Stake House 66

 

食道疾患で最も多く見られる症状は胸焼である。胸骨下灼熱とも呼ばれている。胸焼を伴わない胸痛起こる食道疾患として、胃食道逆流と噴門痙攣のような運動障害がある。

食道疾患感で現れる食道痛や胸焼は狭心症と区別がつきにくく、冠動脈疾患のリスクが高い患者では、胸焼は狭心症の可能性が高い。

 

嚥下障害

食道疾患のこの他の主要な症状として嚥下障害がある。固形物のみの嚥下障害は器質性障害であり、食道狭窄が起こる。液体と固形物の嚥下障害は運動性の障害である。

口腔咽頭嚥下障害患者は喉の奥に食べ物が付着した感覚が生じ、食塊を口から咽頭に送ることができない。患者は食塊を胃に送るために複数回飲み込む動作が必要となる。

脳神経は嚥下の初期段階を制御するが、同様に他の機能も支配しているため、口腔咽頭嚥下障害の症状として流涎(よだれを垂らすこと)、構語障害(舌の機能不全による)、鼻からの飲食物の逆流(鼻道の密封障害)、咳と誤嚥(喉頭前庭の上昇及び封鎖障害)がある。

食道の異常による嚥下障害を胸や首の疾患であると誤診されることがある。痛みの位置は必ずしも疾患の位置を表さない。

嚥下障害患者では食事において多く徴候が見られる。例えば、食事に時間がかかる、食事を嫌う、硬い食べ物を避ける、固形物を食べるときは大量の液体が必要。

逆流

食道疾患のこの他の主要な症状として逆流がある。食べた物が胸に上がってくる感覚であり、極端な場合は、口に戻ってくる。食事を始めた直後に、逆流が起こるときは、噴門痙攣のような運動障害が疑われる。

 

食べ物の喉のつまり

極度の食道疾患の症状として食べ物の喉のつまりがある。口腔咽頭に食べ物がつまると、気管がつまったり、圧迫されることがある。この病態をステーキハウス症候群とよぶ。この言葉の由来は、ステーキハウスで、客がよく噛まずに肉を食べるために、肉片が食道につまってしまうことによる。食事中、食道が食塊で詰まる可能性がある。肉、生野菜、餅などを食べた後、突然胸の痛みや食塊が食道に付着しているような感覚におそわれる。食道が食塊で完全につまると、詰まった食塊のために分泌物を流せなくなり、誤嚥のリスクが高くなる。