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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

食道機能検査

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様々な検査により嚥下障害、胸やけ、及び胸の痛みの症状と原因を調べる。

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credit:  オリンパス上部消化管内視鏡

 

食道は食べた物を口から胃に送るための管状の器官である。食道は更に胃から食べたものが逆流しないようにするメカニズムも備えている。

食道の上部と下部に2つの括約筋があり、食べ物を飲み込むとき規則正しく収縮する。食道が正しく機能しないとき3つの症状が起こる。嚥下障害、胸やけ、及び胸の痛みである。

これらの症状は様々な検査により診断される。

食道機能検査として内視鏡検査、バリウム食道造影、X線検査、食道圧力検査、食道インピーダンス検査、食道pH測定がある。

 

内視鏡検査では食道内部に潰瘍、腫瘍、及び狭窄を映し出すことはできるが、病変の原因を調べることはできない。

 

バリウム食道造影は管腔内病変(悪性腫瘍、潰瘍、憩室、裂孔性ヘルニア、及び狭窄など)、壁内病変(平滑筋腫)、及び食道を圧迫する外因性病変(大動脈、右心房、鎖骨下動脈などの血管侵害又は肺悪性腫瘍、腺症などの充実性病変)についての解剖学的及び病理学的情報を得る。

 

X線検査では液体又は固体の造影剤を使用して蠕動などの運動パターンや食道が食塊をどのように処理しているかを精密に映し出す。

食道圧力検査では咽頭から下部食道括約筋への圧力を複数のポートを使用して食道壁の収縮による圧力の変化を測定して、嚥下障害を調べる。

 

食道インピーダンス検査においては、空気は絶縁体であるため高いインピーダンスを示す。これに対して、飲み込んだり逆流した液体は導体であるため低いインピーダンスの信号を発生する。これらの測定から、空気と食塊の方向と速度がわかり蠕動の機能と酸性及び非酸性の胃内容物の逆流を調べる。

 

食道pH測定では食道の胃酸の変化を測定し、胸焼けや胃食道逆流症を調べる。