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肺炎治療における経験的抗生剤投与

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病原体の特定が困難で時間がかかるため、最初に経験的抗生剤投与が行われる。

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photo:  胸部X線写真

 

コミュニティ肺炎患者には血中酸素濃度の測定、経験的抗生剤投与、感染菌特定のための採血と培養、培養結果に基づいた抗生剤治療、禁煙の徹底、及び免疫検査が行われる。

細菌感染によるバイオマーカ(例えば、プロカルシトニンのレベル)を調べることにより経験的抗生剤投与で避けるべき薬剤を知ることができる。

 

経験的抗生剤投与

コミュニティ肺炎の病原体は50%未満しか特定されず、更に病原体の特定には1から2日かかるため、肺炎感染で最も多い病原体に効果のある抗生剤を投与しなければならない(経験的抗生剤投与)。

診断後、直ちに経験的抗生剤投与を開始しなければならない。経験的抗生剤投与では病状の重症度に基づいて、可能性の高い病原体に効果のある薬剤を投与する。

最も多い病原菌は肺炎レンサ球菌とインフルエンザ菌である。しかし、コミュニティ肺炎の約40%が肺炎マイコプラズマ、肺炎クラミジア、レジオネラ菌などが主要病原体又は共感染病原体であるため、経験的抗生剤投与を行うときはこれらの病原体に効果のある抗生剤を使用する。

病原体の培養の結果に基づいて投与している抗生剤を変更する必要がある。