読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

不眠症にかかったら

advertisement

不眠症は認知行動療法で治療する。

****

 

f:id:tpspi:20170413135905g:plain

 

症状

不眠症では患者は長時間眠る努力をしているが、十分な時間睡眠がとれず、睡眠で疲れが取れない状態が続く。

睡眠のための十分な時間がとれないことによる睡眠不足は不眠症ではない。

患者は日中、疲れを感じ、物事に集中できなくなる。患者には日中、過剰な眠気(日中で自制できない眠気)はほとんど起こらない。

 

診断

不眠症は臨床診断される睡眠障害であるが、、閉塞性無呼吸のような睡眠障害を疑うような徴候がなければ不眠症のための検査は行われない。

 

治療

不眠症の治療には行動療法が有効であるが、比較的長い治療期間が必要。市販の睡眠薬の効果は限定的である。

認知行動療法

刺激制御療法

  • 眠くなったら床につく。
  • 15分から20分眠れなかったらベッドから出て、読書など静かに過ごす、眠くなったらベッドに戻る。
  • 起床時間を決める。
  • 昼寝をしない。

睡眠抑制療法

  • 推定睡眠時間にベッドに居る時間を制限する(最小5時間)。

リラクゼーション療法

  • 身体的療法 ― 筋肉の弛緩とバイオフィードバック。
  • 精神的療法 ― イメージトレーニング、瞑想、催眠術。

認知療法

  • 健康のためには最低8時間の睡眠が必要だとする固定観念を変える。

睡眠衛生教育

  • 睡眠に有害な要因を取り除く ― 睡眠有害環境(ペット、いびき)、寝室の温度、時計の音、アルコール、ニコチン、カフェインの服用、運動不足。

 

薬剤療法

不眠症の治療に抗鬱薬が処方されることがあるが、鬱病でなければ効果は期待できない。患者の不眠症が過剰覚醒によるものなら、鎮静催眠薬の服用も可能である。

不眠症の治療には3種類の薬剤が認められている。ベンゾジアゼピン系薬剤、非ベンゾジアゼピン系薬剤、及びメラトニン作用薬。

行動療法と薬剤療法の併用で高い効果が得られる。ベンゾジアゼピン系薬剤は3週間以上安全かつ効果的に服用可能。