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気管支鏡による肺炎検査

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肺炎患者の診断が遅れた場合に重大な影響が有る場合に気管支鏡が使用される。

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credit:  Bronchoscope, 日本呼吸器内視鏡学会

 

下気道感染は病状が重く、致死率が高い。しかし、病原体を調べるために分泌物が肺から喀出されるのを待ったり、肺から分泌物を吸引することは時間的制約や、安全上問題が多い。そのため、従来の経気管支吸引法や経胸ニードル吸引法の代わりに保護カテーテル・ブラシと気管支肺胞洗浄標本採取器を搭載した光ファイバー式気管支鏡が臨床で多く使用されている。

 

気管支鏡は気管支洗浄液又はブラシ擦過物、気管支肺胞洗浄液、及び経気管支生検物が採取可能。

 

肺炎患者の診断が遅れた場合に重大な影響が有る場合に気管支鏡検査が行われる。気管支鏡は3つの臨床状況で使用。HIV感染患者や臓器移植患者などの免疫不全患者、人工呼吸器関連肺炎患者、及び重度のコミュニティ又は院内肺炎感染患者。

 

各臨床状況、及び各標本の種類において、短時間の微生物培養法と特殊な微生物を検出するための染色法と選択培養法が定められている。

 

コミュニティ肺炎患者では肺分泌物の侵襲標本採取は通常行われない。コミュニティ肺炎患者で気管支鏡を使用する場合として胸部X線検査で肺に膿瘍が検出された場合又は気管内閉塞を示す容積減少及び遠位硬化が認められる場合に限定される。