読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

医学よもやま話

医学情報をご提供します。

ナルコレプシーの症状と治療

advertisement

カタプレキシー、幻覚、睡眠時麻痺、自動行動、夜間睡眠障害などが現れる。

****

f:id:tpspi:20170411111803g:plain

image:  Polysomnography

 

ナルコレプシーは日中に眠気を抑えることが出来なく、眠ってしまう疾患である。特に、座っていたり、体を動かしていないとき、たとえ十分な睡眠時間があっても眠ってしまう。

 

ナルコレプシーの症状

ナルコレプシーの症状としてカタプレキシー(短時間の筋力低下)、入眠時又は半睡半識時の幻覚、睡眠時麻痺(呼吸と目を動かすこと以外出来なくなり目が覚める)、自動行動、及び夜間睡眠障害が現れる。

ナルコレプシー患者は健常者のように24時間周期の睡眠が出来ず、覚醒、ノンレム睡眠、レム睡眠の覚醒・睡眠状態が現れない。

 

カタプレキシーと睡眠時麻痺 ― カタプレキシーと睡眠時麻痺はレム睡眠による筋肉の麻痺と覚醒が同時に起きる。麻痺により目覚めた場合は、カタプレキシーであり、レム睡眠から目覚めた場合は、睡眠時麻痺である。

幻覚と夜間睡眠障害 ― 覚醒時幻覚は睡眠時の夢が覚醒状態に移行する。夜間睡眠障害はナルコレプシーの睡眠状態の境界の欠如を表している。睡眠麻痺及び入眠時/半睡半識幻覚はナルコレプシーでなくとも睡眠不足でも生じることがある。

 

自動行動 ― 自動行動は覚醒とノンレム睡眠が混ざったもので、複雑な動作を行うことができるが、行動を自覚していない。例えば、降りるべき駅を乗り過ごしてしまう、食べ物を洗濯機に入れるなどの誤った行動を行ってしまう。

 

診断

ナルコレプシーは睡眠ポリグラフ検査及び睡眠潜時反復検査で診断する。睡眠ポリグラフ検査では異常が見つからないことが多いが、睡眠潜時反復検査では客観的な過眠症が示される(昼寝でレム睡眠が現れる)。

脳脊髄液を調べることにより、ナルコレプシーが診断できる。カタプレキシーの症状のあるナルコレプシー患者の脳脊髄液からはハイポレクチンが検出されない。

 

治療

ナルコレプシーは忍容性のある刺激薬(メチルフェニデート、メタンフェタミン、デキストロアンフェタミンなど)で治療する。薬剤の効果は個人差が大きいため、適正量を調べる必要がある。カタプレキシーは三環系抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、又は選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害薬で治療する。