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血管再構築 ― 外側再構築と内側再構築

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高血圧により血管の構造が変化する。

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photo:  オムロン電子血圧計

 

血管の再構築とは血管壁の肥厚に伴う内腔狭窄に対し、血管内腔を維持し血液を効率的に供給する血管の構造変化である。血管壁は血行力学環境による変化を受ける。この血管壁の変化は血管の拡張(外側再構築)と縮小(内側再構築)すなわち適応(代償性、血行力学の刺激に適している)と非適応

に分類される。

 

血管再構築の方向と量は血流の変化に応じて成長因子、プロテアーゼ、及び細胞接合分子の内皮での製造により変化する。初期のアテローム性動脈硬化症では、外側再構築により血管の内腔が維持される。

 

血管は長期に渡り保護されるが、血管再構築におけるマトリックスの劣化によりアテローム硬化性プラークが破裂する。この結果、冠動脈疾患のリスクが高まる。

 

アテローム性動脈硬化が進行すると、内側再構築が生じる。これにより、血管は拡張せずに、収縮してしまい、狭窄が悪化する。

 

冠動脈パイバス手術では、早期の血管の内側再構築が生じると、内膜肥厚により血管の狭窄が起こる。内側再構築は血管形成後の再狭窄で過剰な内皮成長以上の重大な障害が起こる可能性が高い。