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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

睡眠障害の診断 ― 主観的診断と客観的診断

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睡眠日記をつけると眠れない理由がわかる。

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image:  エドワース眠気スケール質問表

Diagnosis

 

主観的診断

睡眠日記

睡眠日記は睡眠障害の診断で使われる他、睡眠に影響を与える要因を患者自身が発見することができる。睡眠日記を続けることにより患者は良い睡眠のために必要なことを発見して、実践できる。

 

睡眠日記を半月程度続ける必要がある。

 

眠気スケール

日中の過剰睡眠を調べるためエプワース睡眠スケール(ESS)を使用して、睡眠の特性を評価することができる。ESSダウンロードサイト

 

スコアが11以上であると睡眠障害の可能性が高い。患者が感じている眠気と眠気の臨床検査で得られる病理的な眠気感には相違があるためESSの感度には制約がある。

客観的診断

睡眠ポリグラフ検査

睡眠ポリグラフ検査では眼球の動き、筋電図による顎下筋力測定、及び脳波計測定により睡眠と覚醒の状態を判定する。睡眠呼吸障害(睡眠時無呼吸など)が認められる場合は、口/鼻の空気の流れ、胸/腹の動き、ヘモグロビン酸素飽和度、及び経皮/呼気終期のCO2を追加測定する。完全脳波測定により覚醒、レム睡眠障害、及び夜行性発作の評価が可能になる。

 

睡眠潜時反復検査

睡眠潜時反復検査は日中眠くなる傾向を評価する検査であり、2時間毎に5回の20分間、昼寝を行う。前夜の睡眠の量と質を判定するために前夜に睡眠ポリグラフ検査を行う。通常、睡眠障害のない成人は10分以内で入眠することはなく、日中の昼寝でレム睡眠状態にはならない。これに対して、ナルコレプシー患者は5分以内で入眠し、少なくとも2回の昼寝でレム睡眠状態になる。

 

活動記録法

睡眠障害や覚醒睡眠サイクルに異常のある患者に対しては睡眠日記による解析では不充分である。活動記録法により客観的なデータを得る必要がある。活動記録法では、活動記録計を患者の腕に取り付け活動を24時間調べ、検査を1から3週間継続する。活動記録計で記録された休息/活動と睡眠ポリグラフ検査で判定された覚醒/睡眠パターンには直接の相関関係がある。