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医学よもやま話

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レム睡眠のメカニズム

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人はレム睡眠で夢を見る。

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目覚めと睡眠は重要な問題で、障害が起こると、個人的にも、社会的にも大きな損失につながる。

 

過去50年で、睡眠の研究が進み、睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠からなる脳の積極的なプロセスであることが分かってきた。

 

神経伝達物質、神経ペプチド、及び睡眠促進ホルモンが中枢神経に作用して、覚醒、レム睡眠、及びノンレム睡眠が起こる。

 

覚醒は視床と皮質に投射された吻側脳幹の網様体賦活系により制御される。脳橋と中脳のニューロンにより投射が抑制されると睡眠状態になる。

 

レム睡眠で人は最も多く夢を見る。レム睡眠は脳橋の被蓋内で作られ、青斑核及び背側縫線核のノルエピネフリン及びセロトニン含有ニューロンにより調整される。

 

橋網様体で発生した電気信号(すなわち、PGO波)はレム睡眠時に眼球運動及び視覚系を介して伝達される。

 

ノルエピネフリン及びセロトニン含有ニューロンはPGO波及びレム睡眠を抑制する。これにより、コリン作動性ニューロンが活性化する。PGO波の入力によりニューロンの活動電位が閾値を下回り、人はランダムな夢を見ることができる。

 

ヒポクレチン(オレキシン)は睡眠調整を行う神経ペプチドで外側視床下部で作られる。外側視床下部は青斑核、背側縫線核、及び視床に投射されている。これらのペプチドが活動・抑制神経伝達物質の放出を調整する。この系に障害が起こると、動物では突然激しい睡眠発作に襲われる(ナルコレプシー)。ほとんどのナルコレプシー患者では脳内にヒポクレチンが不足している。