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脳死

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医学的にも法律的にも人の死と認められる。

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脳死は臨床的に脳の機能がすべて不可逆的に停止したことが検査で示されたとき人の死の判定に使われる言葉である。病気や外傷により脳が破壊されるか、脳の臨床機能が不可逆的に失われると、人は死を迎える。

 

世界のほとんどの国で、脳死を医学的にも法律的にも人の死と認められている。脳死の患者は臓器提供者となるか、火葬され、埋葬される。

 

疫学と病理

脳死は、重大な脳の外傷、脳内出血、髄膜炎、心臓発作や無酸素症による広汎性低酸素症・虚血性神経障害に生じる。

 

一次外傷又は疾患により脳浮腫ができると、頭蓋内圧が上昇する。これが平均動脈圧(通常、収縮期血圧)を超えると、頭蓋内血流が止まり、虚血により脳のニューロンが死んでしまう。テント切痕ヘルニア症候群が起こり、脳の機能が停止する。

 

臨床症状と診断

脳死患者は脳の機能を失っている。患者が深い昏睡状態で、刺激に反応せず、瞳孔光反射がなく、人工呼吸器に依存している場合、脳死と診断される。

 

脳死の判定は法律の定めにより脳の機能の完全な喪失と2回連続した検査で不可逆性が示されなければならない。更に、神経検査で脳に血流がないことが確認される。脳死判定基準参照。