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医学よもやま話

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アルツハイマー病の診断と鑑別診断

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神経変性疾患による認知症とアルツハイマー病との違いは運動機能障害の有無である。

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診断

アルツハイマー病の診断は病歴と臨床検査に基づく。病歴で重要な要素は認知障害の緩やかな発症と前向健忘である。知能評価検査により短期記憶障害と他の記憶障害を検出することができる。

 

臨床検査結果のみで十分な感度と特異度でアルツハイマー病の診断を下すことはできない。病歴と臨床検査を考慮した上で、アポリポ蛋白質Eが存在する場合は診断精度が僅かに向上する。MRIで海馬の容積の減少が確認できた場合は、診断においては海馬萎縮症と診断出来るだけの感度も特異度もない。フルデオキシグルコース(18F)又はアミロイド結合剤を用いるPET検査の予測精度はまだ十分ではない。

 

鑑別診断

臨床検査と病理検査でアルツハイマー病と類似した他の多くの病気を除外しなければならない。その一つがレビー小体性認知症で、パーキンソン病症候群、顕著な幻覚症状、及び特異な睡眠障害を特徴とする。

 

一部の認知症患者ではレビー小体病とアルツハイマー病を併発していることがある。アルツハイマー病の症状に似た他の神経変性疾患の多くは、初期の段階から運動障害が生じることを特徴とする。

 

脳血管疾患による認知症とアルツハイマー病を区別することは困難である。さらにこれらの病気を併発することもある。