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医学よもやま話

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植物状態の疫学と病理

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覚醒しているが意識がなく、永続的に変化しない病態。

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植物状態は意識障害で、臨床検査上、患者は覚醒しているが意識がない病態である。植物状態は昏睡状態から意識状態への自然治癒の過渡状態の場合がある。又は、植物状態は永続的に変化しない病態の場合もある。

 

疫学

植物状態は広汎性脳障害により起こる。視床と大脳皮質との情報のやり取りが失われるが、脳幹と視床下部の機能は維持している。

 

脳障害後の過渡的な植物状態になる患者数は不明であるが、慢性植物状態の患者数は100万人あたり19人である。

 

病理

原因病変は両側視床、大脳皮質、又は視床と皮質を接続する白質の場合がある。主要原因は心肺停止における視床及び皮質に対する広汎性低酸素虚血性ニューロン損傷及びトルク力による外傷性広汎性軸索損傷の2つである。

低酸素虚血性ニューロン損傷は皮質、視床、及び小脳のニューロンに影響を害するが、軸索損傷は皮質の灰白質及び白質接合部の軸索を害する。