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昏睡患者の緊急治療

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診断、生命維持、及び治療を同時に行う。

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すべての患者に必要なことは呼吸、循環、及び発作の管理である。昏睡の原因が不明又は髄膜炎でない患者に対しては、診断時にブドウ糖、チアミン(ウェルニッケ脳症防止)、及び必要に応じてナロキソン(麻薬の拮抗薬)、及びフルマゼニル(抗鬱薬の拮抗薬)を静脈投与する。

 

患者が発熱、項部硬直(髄膜刺激症状)、又は白血球増加症状がある場合は、脳神経画像診断及び脊椎穿刺の前に、抗生剤を静脈投与する。

 

昏睡患者の緊急治療

  • 呼吸の確保
  • 血液循環の維持
  • ブドウ糖投与
  • 上昇頭蓋内圧の降下
  • ロラゼパム(抗不安薬)による発作の抑制
  • 感染の検査と治療
  • 酸塩基及び電解質平衡維持
  • 平常体温の維持
  • チアミン及びマルチビタミン投与
  • 麻薬拮抗薬投与(必要に応じ)
  • 抗鬱薬拮抗薬投与(必要に応じ)
  • 興奮抑制
  • 目の保護
  • 低酸素虚血性昏睡に対して低温療法実施

 

治療として、上昇頭蓋内圧の降下、人工呼吸器による呼吸確保、高浸透圧薬の静脈投与、脳腫瘍、膿瘍、又は細菌性髄膜炎による血管原性浮腫に対してはグルココルチコイド薬の静脈投与を行う。

 

心拍停止によるびまん性低酸素虚血性神経障害が原因の場合は、数日間低温療法を行うと症状の改善が見られる。