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昏睡の症状

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昏睡と閉じ込め症候群との区別が必要。

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患者が昏睡状態になると、刺激に反応しなくなり、目覚めることがなくなる。患者の意識は耳元で名前を大きな声で呼んで確かめる。

 

患者が閉じ込め症候群にかかっていないことを確認するために、患者にまばたきをするように命じる。閉じ込め症候群にかかると患者は目を上下にしか動かせなくなる。

 

患者の反応を調べるために、不快な刺激を与えることもできる。例えば、綿棒を鼻の穴に入れると、気道を確保するために反射機構が働きくしゃみがでる。

 

不用意に痛みを伴う刺激は避ける。反応は自発的な動き、手を引っ込める動作、反射姿勢、及び反応なしである。

 

昏睡評価スケールにより昏睡の深さを判定し、変化を追跡し、予後を予測することができる。FOURスコアスケールを使って、脳幹の機能を正確に判定して患者の意識を調べることができる。

 

FOURスコア昏睡評価スケール

目の反応

E4 ― 瞼が開く、又は開かない、指示に従う、又はまばたきをする。

E3 ― 瞼が開くが指示に従わない。

E2 ― 瞼が閉じているが、刺激で開く。

E1 ― 刺激を与えても、瞼は閉じたまま。

運動反応

M4 ― 親指で合図する、握りこぶしを作る、又はピースサインを出す。

M3 ― 刺激の場所を示す。

M2 ― 刺激に対して屈曲姿勢を取る。

M1 ― 刺激に対して伸展姿勢を取る。

M0 ― 刺激に反応しない。

脳幹反射

B4 ― 瞳孔反射および角膜反射あり。

B3 ― 片方が瞳孔拡張で光に反応しない。

B2 ― 瞳孔反射又は角膜反射なし。

B1 ― 瞳孔反射と角膜反射共になし。

B0 ― 瞳孔反射、角膜反射、又は咳反射なし。

呼吸

R4 ― 通常の呼吸パターン。

R3 ― チェーンストークス呼吸パターン(交代性無呼吸)。

R2 ― 不規則な呼吸パターン。

R1 ― 人工呼吸器の速度以上の呼吸。

R0 ― 人工呼吸器の速度での呼吸又は無呼吸。