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軽度認知障害(その1)

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物忘れを他人に指摘され、悩むようになる。

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credit:  Memo Board, Umbra

 

軽度認知障害は正常な認知状態から認知症に至る途中の病態である。軽度認知障害患者は認知機能に異常を感じるが、日常生活に重大な影響はない。この病気では認知領域の一部に障害が起きている。

 

軽度認知障害ではエピソード記憶の障害により健忘症状が生じる。注意力、集中力、及び敏捷性に変化が現れる。

 

軽度認知障害の判断基準

  • 物忘れを他人に指摘され、悩むようになる。
  • エピソード記憶に障害がある。
  • 一般認知機能は正常である。
  • 仕事、社会活動、又は日常生活に支障はない。
  • 認知症ではない。

 

疫学

軽度認知障害の有病率と発症率は認知症と同数であり、加齢により増加する。

 

病理

軽度認知障害は認知症に進行するリスクが高い。この病の最大の原因はアルツハイマー病で、脳血管疾患とレヴィー小体病がこれに続く。