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医学よもやま話

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認知症の病理と症状

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患者は認知機能に障害があることが理解できない

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credit:  Maze, Pixabay

 

病理

認知症は大脳半球特に連合皮質、海馬体、これらを支持する皮質下核構造体(尾状核、視床)、および白質相互接続部が機能しなくなる疾患である。

 

症状

認知症にかかると主要の認知領域である宣言陳述記憶、実行認知機能、視空間能力、又は言語機能に障害が起こる。

 

認知症で最も多い病気であるアルツハイマー病にかかると、発症後、情報を新たに記憶することができなくなる(前向健忘症)。他の認知症疾患では他の認知領域に障害が現れる。

 

認知症の特徴は認知機能が喪失していることを認識できないことである(病態失認)。

 

認知症では無関心と主体性の欠如を特徴とする神経精神異常症状が現れる。短気、偏執症、妄想的思考、及び幻覚のような、うつ症状と不安症状である。

 

認知症初期では日常生活が困難になる。金の支払い、薬を指示通りに飲むこと、旅行に出かけること、料理をすること、人と約束をすることなどができなくなる。

 

認知症が進行すると、身の回りの世話が困難になる。自分で、入浴、着替え、トイレ、食事をすることなどができなくなる。

 

脳血管障害やレビー小体病が原因の認知症では筋力、歩行、及びバランスなど運動機能に異常が現れるが、アルツハイマー病では運動機能の障害は現れない。