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医学よもやま話

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外傷性脳損傷の診断

外科 救急医療

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グラスゴー・コーマ・スケールによる判定と神経学的検査

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chart:  Glasgow Coma Scale

 

グラスゴー・コーマ・スケール

外傷性脳損傷はグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)で直ちに脳の状態を判定する必要がある。

 

GCSでは目の開き(4:自発的~1:無反応)、言語反応(5:指示に従う~1:無反応)、及び運動反応(6:指示に従う~1:無反応)で数値を合計する。合計が14又は15ポイントでは脳の損傷は軽度、9から13ポイントでは中度、3から8ポイントでは重度と判定する。

 

神経学的検査

神経学的検査により損傷の範囲と障害の重症度を判定する。

検査項目 

  • 精神状態(意識レベル、方向、記憶、言語機能、判断力)
  • 脳神経機能(視力、眼底、視野、瞳孔、眼球運動、顔の各部位の動き(顎、顔、口蓋、首、舌))
  • 運動系(筋緊張、筋肉の大きさ、筋肉強度)

触診

頭皮の裂傷は触診で頭蓋骨の骨折がないか調べなければならない。眼窩周囲の斑状出血(アライグマ眼)及び耳介後方の斑状出血(バトル徴候)は頭蓋底骨折を示す。鼻又は耳からの澄んだ分泌物又は血が混じった水状分泌物は脳脊髄液の可能性がある。

 

目視検査

外傷性脳損傷による頭蓋内出血には硬膜下血腫、硬膜外血腫、脳内出血、挫傷、及び外傷性くも膜下出血がある。最も多いのが硬膜下血腫で頭外傷で入院する患者の約50%を占める。硬膜外血腫は約3%。側頭頂接合部の頭蓋骨骨折では中髄膜動脈破裂による硬膜外血腫の発症率が増加する。