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側頭動脈炎 - 巨細胞性動脈炎

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高齢者に見られる頭痛で、合併症として失明の可能性がある

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photo:  プレドニゾン、側頭動脈炎治療薬

 

疫学

側頭動脈炎は高齢者に多く見られる炎症である。原因は不明であるが、遺伝子が関係していると考えられている。良く見られる症状として頭痛がある。有病率は10万人毎に12人である。年齢とともに有病率が増加する。80歳を超えると10万人毎に51人に増加する。女性が男性より多く発症する(3:1)。リウマチ性多発性筋痛を伴う。

 

臨床症状

連続して、広汎性の頭痛が生じ、時に拍動性がみられる。こめかみに痛みが生じ、患者は日常生活で支障が出る(食べ物を噛むときや髪を梳かすとき)。片目が一時的に見えなくなったり、物が二重に見えたりする。

 

診断と治療

赤血球沈降速度の上昇やC 反応性蛋白が生じる。側頭動脈生検で巨細胞が見つかる。コルチコステロイドで治療する。早期に治療すれば、失明などの合併症が防げる。この病気は長引くことがある。