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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

慢性連日性頭痛(その2)- 診断、治療、予防、予後

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主たる原因は薬剤の過剰摂取。予防薬で悪循環を断ち切る。

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image:  medication case

 

診断

慢性連日性頭痛の診断は病歴に基づいて行う。この疾患の元の頭痛の種類を特定する必要がある。慢性片頭痛、慢性緊張性頭痛、新規発症持続性連日性頭痛、持続性片側頭痛など。

 

持続時間が4時間未満の頭痛でも慢性連日性頭痛である。群発性頭痛、発作性片側頭痛、睡眠時頭痛(主に高齢者)、一時的刺痛性頭痛など。

 

二次性頭痛を除外することが最も重要。外傷後頭痛、血管障害性頭痛(巨細胞動脈炎、動静脈奇形、頸動脈及び椎骨動脈解離)、非血管障害性頭痛(脳圧亢進、脳圧低下、感染)など。

 

MRI検査及び血液検査(高齢者では、赤血球沈降速度)が推奨される。必要に応じ、脊椎穿刺で脳内圧を調べる。

治療

慢性連日性頭痛の最も多い原因は薬剤の過剰摂取。患者は服用量を徐々に減らす必要がある。頭痛の原因である、鬱病、不安症状、及び痛みの治療が有効。頭痛の悪循環を無くすために入院が必要。片頭痛発作は偏頭痛治療薬(ジヒドロエルゴタミン静脈注射)で治療する。

 

予防

慢性連日性頭痛の予防薬として抗鬱薬(患者に鬱病がある場合)、抗痙攣薬、ベータブロッカー、及びカルシウムチャネル阻害薬を使用。持続性片側頭痛ではインドメタシンを使用する。

 

予後

予後は頭痛の診断結果により異なる。原因が薬剤の過剰摂取で、服用が中止できた場合は、予防薬で患者の約75%で症状が改善する。診断の誤り、薬剤過剰摂取の継続、カフェインの過剰摂取、睡眠不足、食事又は生活性発症因子、ホルモン要因、又は精神要因により治療が失敗することがある。