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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

灰白質と白質の違い

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脳における処理は灰白質で行われ、脳と体の各器官との情報のやり取りは白質で行われる

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credit: neuron, Neuroscientifcally Challenged

 

人間の神経

神経系は中枢神経系と末梢神経系にわけられる。中枢神経系は脳と脊髄からなる。

 

脳は灰白質と白質にわけられ多層の神経細胞がつながっている。

 

灰白質

灰白質は核を持った細胞体と樹状突起(外部からの刺激や他の神経細胞の軸索から情報を受け取る)からできている。灰白質はミエリン鞘が存在しない。

 

脳における処理は灰白質で行われる。灰白質と言われる所以は灰色に見えるからである。灰白質は脳全体の容積の約40%を占め、酸素の94%を消費する。

 

灰白質の神経細胞はネットワークを作り、その間を信号が行き交う。神経細胞同士は接触せずに、神経伝達物質を使って信号を伝えている。人間の知覚(発音、聴覚、触覚、視覚、記憶)及び筋肉の制御の一部は灰白質が行っている。

白質

白質は軸索と呼ばれる神経線維から作られている。白質は視床部や海馬など脳の中枢を構成している。

 

白質は脳幹と小脳の間に位置し、灰白質や体の各器官との信号のやり取りを行う。白質は体の各器官からの情報を大脳皮質に送る機能や、人が自覚しない体の状態(体温、血圧、及び心拍数)を制御する。この他、白質はホルモンの分泌、食べ物の消化、水分摂取、及び感情の制御を行う。

 

軸索はミエリン鞘で保護されており、信号を高速に伝えることができる。白質が白く見えるのは軸索による。白質は脳の全容積の60%を占めている。