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反射運動 - 膝蓋反射から高度な体操競技まで

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反復練習すれば意識せずに体が動くようになる

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image:  体操平行棒

 

反射運動は体に対する刺激に対して、神経系が行う自動的な運動であり、無意識に行われる。

 

膝蓋反射

膝蓋反射は最も単純な反射運動である。膝頭の真下をたたくと、神経がこの刺激を受け、インパルスを脊髄に送る。脊髄はインパルスを運動神経に送る。運動神経は大腿部前方の大腿四頭筋を収縮させ、足を跳ね上げさせる。この反射運動は2本の神経と1個のシナプスが関係しているに過ぎない。脳がハンマーによる打診を知覚すると同時に、足が跳ね上がる。

 

伸展反射

伸展反射は体のバランスを保つ反射運動である。人が背を伸ばしたり身をかがめると、骨格筋は緊張し、転ばないように体を支える。静止しているときでも、骨格筋の伸展反射による微調整により姿勢が維持される。

ストーブ反射

ストーブ反射は多くの筋肉を使って行われる複雑反射運動である。手を引っ込める前に、皮膚にある知覚神経末端からインパルスが脊髄の中央に送られ、そこから運動中枢に送られ、更に運動神経に沿って肩、腕、及び手の筋肉に送られる。

体幹と足の筋肉は体の位置の突然の変化に対して体を支える。頭と目は怪我の原因を調べるために向きを変える。自分自身が火傷していることに気づく前に、すべての動作が行われる。

 

侵害反射と瞬目反射

怪我から体を守る反射運動を侵害反射とよぶ。くしゃみ、咳、嘔吐は鼻や喉に入った異物に対する反射運動である。瞬目反射は目のまばたきで、目の傷害を防止する。

 

高度な反射運動

条件反射は経験により得られる反射運動である。動作を繰り返して行うと、神経系は状況に慣れて、自動的に反応するようになる。新しい反射運動が神経系に組み込まれる。この結果、複雑な筋肉の連携を必要とする歩行、走行、キーボード操作、更には体操競技も反射運動として無意識に行われる。