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医学よもやま話

医学情報をご提供します。

緊張型頭痛

脳神経疾患

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長期の市販薬服用は頭痛を慢性化させる

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緊張型頭痛は吐き気や嘔吐を伴わない脳全体の頭痛である。患者には羞明又は騒音恐怖症のいずれかが現れる。日常生活で頭痛は悪化しない。

 

疫学

緊張型頭痛の罹患率は日本人の22.4%を占め、総数は約3000万人に達している。緊張型頭痛の罹患者数は男性より女性が多い。

 

病理

緊張型頭痛の原因はまだ十分解明されていないが、筋膜に圧痛が生じる。遺伝要因については不明。片頭痛と緊張型頭痛が併存することがある。緊張型頭痛は精神的または筋肉の収縮によるものではなく、片頭痛と同様にストレス、疲労、睡眠不足などによる。緊張型頭痛患者の50%以上で鬱病や不安障害の共存症ががみられる。

症状

緊張型頭痛の痛みは軽度から中程度。患者の大部分は治療を受けていない。突発性緊張型頭痛は1ヶ月で15日未満の頭痛で、慢性緊張型頭痛は同15日以上の頭痛である。患者の大部分は突発性であるが、25%は慢性に悪化する。慢性型では、4分の1から3分の1で慢性状態が持続する。半数は突発性に改善するが、約4分の1が薬物乱用頭痛におちいる。突発性緊張型では頭痛が数分、数時間、又は数日継続することがある。

 

診断

緊張型頭痛と誤診される疾患として脳腫瘍、頭蓋内圧の上昇/低下、又は巨細胞性動脈炎がある。

 

治療

突発性緊張型頭痛はアセトアミノフェン又は非ステロイド性抗炎症薬で治療する。鎮痛薬を4日以上使用すると症状が悪化する。

 

予防

慢性緊張型頭痛は予防薬(アミトリプチリン、ノルトリプチリン、ドクサピンなど)の服用で効果が得られる。筋弛緩薬や鍼などの代替医療でも効果が認められる。

 

予後

緊張型頭痛の予後は個人差がみられる。緊張型頭痛のある青年期の男女で鬱病や不安障害があると予後は悪くなる。