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頭痛の疫学と病理学

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頭痛にかかる人と特徴

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頭痛は重大な障害により引き起こされることもあるが、通常は片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛、又は発作性片頭痛である。

 

頭痛にかかる人

成人の約90%が一生に一度は頭痛を経験しており、小児の75%以上が15歳までに激しい頭痛を訴えている。日本の大学が行った疫学調査によれば、日本人で慢性の頭痛を感じている人は約3000万人にのぼり、そのうち片頭痛を訴えている人は840万人と推定されている。片頭痛と慢性頭痛により仕事を休むこリスクが高くなる。

片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛は1親等の親族にこれらの患者がいればリスクは4倍高くなることが調査により判明している。一卵性双生児では一方にこれらの頭痛があれば、他方にも同じような頭痛が現れる。

 

頭痛の特徴

生理学的には、緊張型頭痛は筋肉の収縮であり、片頭痛と群発性頭痛は血管の拡張である。

頭における痛みを感じる組織として血管壁、脳を覆う膜、及び頭皮と首の筋肉がある。脳の組織は痛みを感じることはなく、頭痛は頭皮、顔、又は首のの筋肉の収縮、頭の血管の拡張、又は脳の腫脹による膜の緊張である。顔や頭の特定の神経が頭痛を引き起こしている。

副鼻腔の炎症は頭痛の一般的な原因である。緊張型頭痛はストレス、過度の興奮、大きな雑音、及び外部要因により生じる。

片頭痛は頭の片側又は両側で起こる拍動性の頭痛である。片頭痛は食べ物、例えば、赤ワイン、チョコレート、古いチーズで現れる場合がある。

女性ではホルモンが関係しており、生理の周期で片頭痛が起こる。研究から神経と脳内の神経伝達物質の複雑な相互作用により片頭痛が起きていることがわかっている。

群発性頭痛は激しい痛みを特徴とし、喫煙と飲酒が関係している。