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医学よもやま話

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CTとPETの違い

癌検査 検査装置

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CTで形状を調べ、PETで機能を調べる

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credit:  PET-CT Scanner, GE-Healthcare

 

CTスキャン(コンピュータ断層撮影)とPETスキャン(陽電子放射断層撮影)は異なる画像診断方法である。PETスキャンは放射線を使用して体の機能的プロセスの3次元画像を作り出す。PETスキャンは代謝情報を表示する。PETスキャンは近年、体の器官の形状を示すCT又はMRI(磁気共鳴画像)と同時に使用されている。

 

適応

CTスキャンは骨構造を高精度に、柔組織を中精度で表示する。CTスキャンにより腫瘍の異常増殖が容易に検出できる。これに対して、PETスキャンは体の器官の機能を詳細に示す。PETスキャンは癌のステージ判定や治療効果を知ることができる。

CTスキャンは大腸癌のような疾患の検査、及び脳、胸、心臓、腹部、及び四股の傷害や異常の検出に有用。

PETスキャンは癌、脳神経、心臓、筋肉骨格などの画像診断で使用されている。

原理と検査方法

CTスキャンはX線を使用し5から10分で検査が終了。PETスキャンでは放射性の薬剤を体内に注入し、検査に2から4時間必要。

CTスキャンではコンピュータで体の器官の3次元画像を作り出す。検査時では、患者は装置上を移動させられ、検査する器官のX線画像が多方向から得られる。これらの画像は複数のX線ビームを患部に照射して得られる。CTスキャンが終了すると、コンピュータはこれらの画像瞬時に組み立て器官の画像を作る出す。

PETスキャン時に、放射線物質(F-18FDGなど)を体内に注入する。この物質をトレーサと呼ぶ。エネルギーを多く使う領域には多くのトレーサが集まる。癌細胞は正常な細胞より多くのエネルギーを使うため多くのトレーサが集まる。この結果、PETスキャンでは放射線物質がより多く集まる領域、すなわち癌を表示することができる。トレーサが患部に集まるまでに30分から1時間かかる。患部はガンマ線を放出する。PETスキャン装置はこれらのガンマ線を検出して体内のトレーサの移動を調べる。CTスキャンによりこの移動の画像が作られる。

 

PETスキャンとCTスキャンの利点

CTスキャンは人体の解剖学的構造を調べるのに優れている。CTスキャンは高解像度の画像が表示できるので、組織間の相違が明確になる。更に、CTスキャンは患部の画像のみを表示することができる。1回の撮影で得られたデータを異なる面から見ることが出来るため、診断精度が向上する。

PETスキャンは細胞レベルで生体活動を調べることができる。CTスキャンで癌が見つかる前に、PETスキャンで早期癌が検出できる。更に、PETスキャンは治療効果を調べることができる。

 

リスク

CTスキャンはX線を使用しているため、肺癌、大腸癌、及び白血病などの癌を発症するリスクがある。更に、造影剤を使用するため、健康上の懸念がある。これらの副作用を防止するためには造影剤の使用量を減らす必要がある。

PETスキャンでは放射性トレーサが使用される。妊婦や授乳中の女性はPETスキャンを受けることはできない。更に、患者によっては軽度のアレルギー反応が起こる。血糖値およびインスリンのレベルに異常がある場合はPETスキャンの検査結果に影響が出る。