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医学よもやま話

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小細胞肺癌の治療

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転移ステージでは化学療法や標的分子療法は対処療法で生存率は上昇しない

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小細胞肺癌治療の中心は化学療法である。この病気は進行が早く、体の遠位に転移する。過去10年間で、小細胞肺癌の治療方法は大きな進歩は見られない。

 

限局ステージ

小細胞肺癌患者の30%から40%は限局ステージである。治療方法としては化学療法と放射線療法が行われる。孤立性末梢性肺結節癌患者は縦隔リンパ節に転移がなければ、摘出手術をうけることができるが、小細胞肺癌患者の約5%に過ぎない。小細胞肺癌摘出後、縦隔リンパ節転移が陰性であれば、術後に化学療法を受ける。縦隔リンパ節転移が陰性の患者の5年生存率は30%から50%。リンパ転移が陽性の場合は、化学療法に加えて胸部に放射線療法を行う。

小細胞肺癌の限局ステージでは、化学療法と放射線療法を同時に行えば逐次療法と比較して高い効果を上げることができる。米国では、化学療法と放射線療法を同時に行うことにより5年生存率が26%に上昇している。放射線療法のみの場合は16%に過ぎない。

 

転移ステージ

小細胞肺癌の転移ステージでは、治療の選択肢として化学療法がある。薬剤の選択により吐き気、嘔吐、神経障害が軽減する。化学療法は3週間毎に4から6サイクル行う。現在の医療では、化学療法や標的分子療法は対処療法であり生存率は上昇しない。