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肺癌の種類と疫学 ― 癌死亡の男性第1位、女性第2位は肺癌

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タバコを吸い続けていると、高齢になってから肺癌で苦しむことになる。

 

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肺癌の種類

肺癌は気道上皮に生じる。肺癌は主に非小細胞性肺癌と小細胞性肺癌の2つのグループに分類される。小細胞性肺癌は肺癌全体の約85%を占める。この他の呼吸器系の癌として腺扁平上皮癌、カルチノイド腫瘍、気管支腺腫瘍、軟組織腫瘍(肉腫)、肺芽腫、及びリンパ腫がある。

 

日本人の肺癌患者数と死亡者数

厚生労働省が行った平成26年調査によると、癌の総患者数は、1,626,000人となり前回調査と比較して100,000人増加した。このうち、肺癌が含まれる「気管、気管支及び肺の悪性新生物」の総患者数は146,000人で、前回調査に比べて8,000人増加した。肺癌の性別では男性約90,000人、女性約57,000人であった。肺癌の死亡者総数は74,378人であり、男性は53,208人、女性は21,170人であった。

肺癌と喫煙との関係

肺癌罹患率と死亡率は喫煙が大きく関係している。米国の調査では、肺癌による死亡は男性では1950年代から増加し、女性ではそれより10年から15年遅れて増加した。1990年から2005年の間に肺癌による死亡者数は男性では約37%減少したが、女性での減少は約8%であった。先進国では喫煙が大幅に減少しているのに対して、発展途上国では喫煙率が高く、肺癌の死亡者数が増加している。

 

癌による死亡の多くは肺癌

米国での統計によると、男性と女性の14人に1人は肺癌で死亡することになる。10万人あたりの男性と女性の肺癌の発症者数は2002年から2006年の間、それぞれ77.7人と52.5人であった。肺癌と診断される平均の年齢は男女とも71歳でる。喫煙を続けていると、高齢になって肺癌で苦しむことになる。